Kanosuke Single Malt Japanese Whisky / 48% / 700ml / Bottler :
Kanosuke Distillery [Japan]
嘉之助蒸溜所は、日本本土最南端・鹿児島県の日置市にあり、日本三大砂丘の一つである吹上浜の海岸沿いに立ちます。
母体となった「小正醸造」は、1883年の創業以来、鹿児島県日置市で日本独自の蒸留酒である本格焼酎を造り続けてきました。
小正嘉之助は、日本で初めて樽貯蔵された焼酎"メローコヅル"を世に生み出した人物です。当時、安価な飲み物とされていた焼酎を「世界中で愛されているウイスキーのように価値を高めたい...」
1957年に発売した樽貯蔵焼酎"メローコヅル"の研究開発には、嘉之助のそんな暑い思いが込められていました。
その後はウイスキーのノウハウを習得するため、若手技術者とともにスコットランドへ蒸溜所視察や研究に赴くことで、独特の製法・製造設備の構想を固めていきました。また、嘉之助が焼酎を世界に広めるべく生み出した"メローコヅル"の貯蔵熟成が行われていたゆかりある土地に、名を冠して「嘉之助蒸溜所」が建設されました。
【Single Malt Japanese Whisky】
嘉之助蒸溜所の大きな特徴は、3基のポットスチルを備えること。
ネックの形状やラインアーム角度の異なるポットスチルを使用することで、香りや味わいが多彩な原酒造りが可能となります。また南国でありながら寒暖差のある気候下で貯蔵された原酒は熟成が早く、とてもまろやかで深い味わいのウイスキーに仕上がります。海からの風、緑の山々、自然の恵みを存分に受け、日々仕込みや貯蔵が行われています。
ジャパニーズウイスキーをさらに豊かに、まろやかに
「シングルモルト嘉之助」は、3基のポットスチルで造り分けた原酒を、樽貯蔵焼酎「メローコヅル」で使用したアメリカンホワイトオークのリチャーカスクで熟成。これをキーモルトにブレンドを吟味し、ノンチルフィルターでボトリングしています。
祖父嘉之助が評した"日本一夕日が美しく映える"南国鹿児島の海辺に建つ嘉之助蒸溜所。
長い長い時間をかけて絵を仕上げるように、日々の造りに思いを込めた私たちのジャパニーズウイスキーをお楽しみください。
【オフィシャルテイスティングノート】
カラー:べっこう飴。
香り:はちみつ、バナナ、レモンティー、キャラメル。
味わい:かりん飴、ニッキ、生姜、仄かにスモークナッツ。
フィニッシュ:上品な甘苦さが穏やかに長く続く。
[蒸溜所ホームページより]
※澱の析出について
澱の成分特性として、冷えた環境で析出するウイスキーの香味成分(高級脂肪酸エチルエステル)であると推察されます。これは長期熟成された原酒が多く使われているほど、生成される傾向にあります。ウイスキーにおいては、旨味成分として知られる物質であり、品質上の問題はないと判断していることから、あえて澱を取り除かないノンチルフィルター製法を採択しています。