Tobermory 1994-2022 / 28yo / 52% / 700ml 【A Whisky Anthology - Monologue】 / Bottler : Chapter 7 [Scotland]
『チャプター7(セブン)』は、セリム・エビン(Selim Evin)が主体となり、2013年に南ハイランドのパースで設立したインディペンデント・ボトラーです。セリムのウイスキーへの愛情は、幼い頃に祖父のスコットランド旅行に同行した時に始まりました。様々な蒸留所を訪れたことで、ウイスキーづくりの芸術性とその背後にある物語の両方に魅了されました。この経験は消えることのない痕跡を残しました。
2013年、彼はそれまでのキャリアを捨て、自身の真の使命を追求することを決断し、ウイスキーへの情熱と文学への愛情を結びつけたインディペンデント・ボトラーである『チャプター7』を設立しました。 社名の『チャプター7』は、シェイクスピア作品『お気に召すまま』劇中のモノローグ"Seven Ages of Man"からインスパイアされたものです。登場人物のジャクイーズは、独白の中で、男性は生涯において7つのステージで役を演じることになるのだと説明します。何もできない幼児に始まり、泣き虫のスクールボーイ、思春期、献身的な戦士、賢者、呆けた年金受給者、そして最後は亡骸。そんな男性の生涯のように、ウイスキーもまた、熟成するにつれて変化を遂げていくので、『7』。
文学にインスパイアされた彼らのブランドは、最高のカスクを選定し、ウイスキー作品集の中にまとめていく、というコンセプトを有し、新たなカスクやエディションのリリースは、その作品集に唯一無二の『チャプター』(章)を付け加えていく、という意味を持ちます。
【Island Single Malt Scotch Whisky / Cask Type : Bourbon Hogshead #381005 / No of Bottles : 253】
ウイスキーアンソロジー
インディペンデント・ボトラーとして、優れたウイスキーを見つけ、スコットランドの多様な蒸留所の多様なカスクで熟成させたウイスキーを、ウイスキーアンソロジー(作品集)にまとめています。
彼らのウイスキー アンソロジーは、モノローグ(独白)、アネクドート(逸話)、プロローグ(序章)で構成されています。モノローグ(独白)では、シングルカスクが舞台の主役となり、そのユニークなストーリーを語ります。アネクドート(逸話)は、レアなごく少量のバッチであり、一生に一度しか出会うことのできない代物や、数樽の特異なウイスキーをマリッジすることにより、彼らが造り出すものです。プロローグ(序章)は、若いモルトから選び抜いた、少量のバッチのエントリーレベルモルトです。
※アネクドート(逸話)シリーズは、今回入荷していません。
■モノローグ
「すべての独白は、遅かれ早かれ議論になります」 ― グレアム・グリーン著『事件の核心 』
同じ樽は二つとありません。同じ蒸留所で同じ日に蒸留されたウイスキーであっても、それぞれに個性があります。彼らには語るべき独自の物語があります。モノローグシリーズではシングルカスクが登場します。モノローグウイスキーは独特の表現です。ウイスキーを製造した蒸留所とそれを熟成させた樽の物語を語ります。再演は決してありません。すべてのボトルが売れてしまうと、もうボトルは存在しません。
■プロローグ
「これはプロローグですか、それとも指輪のポージィですか?」オフィーリア:「簡単です、主よ」ハムレット:「女性の愛として」 - ウィリアム・シェイクスピア - ハムレット
プロローグはウイスキーの世界への序文のようなものです。彼らのウイスキーアンソロジーのプロローグは、ハムレットが女性の愛について考えているほど簡潔ではありません。これは、通常 3から15個の樽から瓶詰めされるチャプター7のより大きなバッチとして、ラインナップを補完します。これは、1970 年代半ば以前の蒸留所労働者のシフト中に配る半合法的慣行である「ドラミング」へのオマージュです。モノローグは数量が非常に限られているため、"プロローグ クラシック"と"プロローグ ピーテッド" シリーズを用意する必要があると考えました。少量のバッチですが、より多くの人と共有可能です。
【テイスティングコメント】
香り:焼きたてのバゲット、エール、ミューズリー(シリアルの一種)、 濡れた岩、海塩。
味わい:大麦の甘み、リンゴジュース、甘い塩味、キャラメリゼしたコンデンスミルク。
余韻:柑橘類の皮、ドライハーブ、トーストしたオーク。
[Chapter7 商品紹介より]